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LOVE ME DOLL!  2007年03月25日(日)01時56分

土日は朝倉薫演劇団の新人公演でした。新人と言っても今年残っているのは美子ちゃんと浅川君の二人だけ。むむむ、厳しいね。ただ、それに今期入る予定の村井良太という青年がオーディションで抜擢。まあ、事務所はエルじゃなくてヴァーサタイルなんだけどね。
土曜は仕事があったので夜から。2列目だ。客入りはそこそこ。

今回のお話は主を失った腹話術人形と猿回しの猿が出会って冒険していく話。ヒロインのドール役に幕田美子、相手役の猿の二郎に村井良太。

美子ちゃんは赤ロリの服で登場。いかにも人形っぽい。腹話術師には朝倉さん。今回はかなり出演している。まあ、以前よりは上達したかな?

今回はこの美子ちゃんの演技が秀逸。確かに当て書きなのだけど、それにしてもぴったりのはまり役。口調といい、表情といい見事でした。これはかなりこれからが楽しみですわ。

村井君の方はというと、役どころ的にはおいしい。美子ちゃんに座られたり、おぶったり。台詞の中に、

村:「君のその胸のぷにゅぷにゅが・・・」

なんてあったから、結構意識しちゃったりしたんじゃないかなあ?

台詞に関しては、なんかおかしいなあと思っていたのだけど、語尾のイントネーションが微妙に上がる癖があるようだ。今時の若者のせいなのか出身のせいなのか、ちょっと気になった。

とはいえ、本来1年芝居をやって来ての演技のはずが、素人同然でここまでやっているのだから十分合格点だろう。台詞もかなり多かったし、何より思い切りが良い。最後まで喉を枯らさなかったのも評価できる。朝倉さんも気に入ってるようだ。

その朝倉さんは今回3役。腹話術師、猿回し、そして、兵士と。クローンという設定のため仕方がないのだけど、演技的に言うと腹話術師>猿回し>兵士と言ったところか。普段複数役させられている役者の苦労がわかったんじゃなかろうか?腹話術師は良かったんだけど兵士は感情を殺したクローンという設定のため、難しかったようで、とてもわざとらしい感じが( ̄ヮ ̄;)

まあ、精進してください。しかし、役者やっちゃうと演出変わるだろうなあ。

ちなみにもう一人の新人浅川君は・・・えーと、なんかスパイとモンキーハンター3兄弟の1人と兵士かな?確かに3役だけど2人に比べると・・・もう少しいい役あげてもいいんじゃないかな(^^ゞ

ストーリーとしてはなかなか面白かったんじゃないでしょうか?テンポ的にはちょっと早い気もするけどいつものことと言えばそうだし。ドールの生い立ちがもうちょっと詳しく知りたい感じもあるけど、そう思わせるような流れでもあったし。ハッピーエンドなのも私は好きだな。

ストーリーとは違うけど私が面白いなあと思ってみていたのは役者さんの台詞のごまかし方。たくさんやってるとどうしても間違えたりするんだけどそれぞれにごまかし方があって興味深い。役者さんには悪いけど(笑)

美子ちゃんなんかは

美:「あ、違う・・・」

と言ってそのまま言い直す。でも、凄く何事もなかったようで違和感がないかも。一方竹彦さんは強引な役が多いので、そのまま

竹:「なんでもいいや!」

と押し切る。これもそのキャラっぽい。他の人も見てると面白い。今日は暗転時にセットの幅が狭くなってて最後にボソッと樋口君が

樋:「今日は通りにくいのお・・・」

って言ったのが笑えた(笑)
複数回行くと台詞の違いがわかったりしてそれも芝居の醍醐味のひとつだねえ(^^ゞ

千秋楽は最前列で見れたんだけど1列目と2列目でも随分と違う印象。やはり席の違いも大きいね。

お客はほぼ満員。エル系の人たちが多かったような。でも、残念ながら桟敷席は出なかった模様。

一番印象に残ったのは最後の挨拶。毎回美子ちゃんがするんだけど、今日は胸の辺りをくしゅっと抑えつつ深呼吸を交えながら一生懸命話す姿がとてもかわいらしかったです。

特別出演の葉山恵里ちゃん曰く、

葉:「ぎゅって抱きしめたかったぁ。」

そなかじ(^^) 美子ちゃんって女の子受けもいいんだよね。

次回のお芝居は5/28~6/3のようです。次の公演が決まってるっていいなあ。

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