いそいで駆けつけたのは高円寺の明石スタジオ。ことのはBOXという劇団の旗揚げ公演だ。参加者の雪子さんという方に誘われて、観劇。
お芝居は「見よ、飛行機の高く飛べるを」なんか聞いたことあるな。いろいろ上演されている作品らしいが、実際に見たことはないので内容は良く知らない。
そんな広い箱ではないが、席に結構傾斜がついている。既にそこそこ人が入っていて、案内されたのが2列目の真ん中辺だ。ふむ、最前列はきつそうなので、ここは良さそうだ。
ステージを見ると、これはかなり作り込まれたセットだ。旗揚げ公演ということなのでかなり気合が入っているのだろう。
開演。和服の女性たちが登場する。どうやら明治辺りのお話らしい。舞台は女性教員の養成学校のようだ。良妻賢母な女性の育成を目指す古い感じの学校だ。
出演者たちの髪型が凄い。昔はこんなんだったんだなあ。
物語は良妻賢母的教育に反発し、女性の自由を勝ち取りたいと目覚めていく女学生たちの姿を描いている。与謝野晶子とかの話も出てくるのでその辺の時代の話なのだろう。
主人公は女学生の中のそういう自由に憧れているけど、友達のいない女学生。そこに秀才の女の子が同調して仲良くなって盛り上がる。しかし、様々な障害にあうという展開。
なかなか面白い展開。堅そうなテーマだが、それでいて女の子たちの日常や心が描写されていて、見やすくなっている。立場的な苦しさとか見る人が共感するところもあるだろう。
んで、雪子さんの役どころはというと、女学生たちの中の一人。グループの中ではしっかりとした人物の役だ。主役の二人と一緒に女性の意識を高める運動に参加したが、厳しい現実を突きつけられ、一番しっかりしたこの子でも他の子同様、参加を諦めざるを得なくなるといったところか。
本格的な舞台は初めてとのことだが、とてもしっかりしていた。グループの中の一人でありながら、存在感がある。こういうこともできるのだな、と思う反面、一部ものすごく本人らしいシーンもあったりしてにやっとしてしまう(´_ゝ`)
たまたま一緒にいた知り合いも同じことを思ったらしい(笑)
最後は全員が運動から離脱してしまったが、主人公には逆にまだ高い志を持っていることを飛行機を見る姿によってあらわして、終演。途中は苦悩していた主人公の心の成長が伺える。
終演後はホールに出演者が出てきてくれる。うわあ、私服にその髪は凄いな( ̄▽ ̄;)
次回はどうなるかわからないが、頑張って欲しいね(^^)