麻草郁こと竹彦さんが劇団を立ち上げて、涼ちゃんや片山君が出演するというので、とりあえず見に行くことに。場所は学芸大学千本桜ホール。懐かしいところだ。
受付には久し振りのかなひょんが。まだ、秋葉原で頑張っているらしい。
席は最前の左側へ。ちょっと椅子が低いが、座布団もあり、痛くはない。満員なのかなと思ったけど、多少は空席があるようだ。
開演。演目は「スライダージャック」。ストーリーとしては、主人公の青年が、スライダーと呼ばれる相手を乗っ取る超能力の持ち主で、仲間内ではそれを知っているが、使わないでまっとうな仕事に就こうとしているというところ。しかし、町に新たなギャング団が幅を利かせ始めて・・・実はその親分のオカマが同じくスライダーの能力を持っていて、対決することになるって感じか。
こう書くとかなりまともなんだけど、うーん、それぞれの登場人物にストーリーを持たせ過ぎて、伏線を張り巡らすのに前半ちょっと単調な感じに・・・そして、メインストーリーはいいものの、各人の伏線は明らかにしないのでそれぞれの行動の理由が曖昧になってしまっている感があって、最後が消化不良。余分な伏線を削るか、ちょっとずつ解答を足すだけでもすっきりするのにな。なんかエヴァを連想してしまった。
その他にも映画とかアニメとかを連想する場面があって、竹彦さんらしいなあとは感じる。客に想像を要求するところは朝倉さんに近いかも。撃たれても平気なところとか、キャラの行動理由とか不自然な点の説明情報がないので引っかかってしまうのだよね。ある程度想像は誘導させないと納得ができない。
まあ、メインストーリーは悪くないので、そうだなあ、シリーズモノの最初の話としては良いかも。次の公演がこの続きとかサイドストーリーなら・・・あ、違うね(^^;
キャストとしては主人公役の山崎隆太郎さんとそのそばにいる涼ちゃんは良かったんじゃないかな?涼ちゃんは少年役が得意だね。まあ、結局女の子だったみたいだけど。最後のシーンでにやっと笑うのは良かった。どっかで見たシーンのような気がするが、実はラスボスが死んでなくて乗り移ってるのかもよ的な演出だ。
でも、特に良い雰囲気を出していたのは村井間吏さん。殺し屋の「手品師」という役だったのだけど、独特のオーラを出していて、興味深かった。変な喋り方だったけど、違和感はなかったし、演出もかなり入っていたのかもだけど、演技力が見えた。彼女の行動原理について説明不足だったのが残念だが。そういや、なんでスライダーをみんながやたら知ってるのかも変だなあ・・・。
片山君はなんだかいつも通りな感じがしてしまう酔っ払いの刑事役(笑)
キャラの方向性が固まってきているな(^^;
竹彦さんはオカマのギャングボス役。気持ち悪い・・・と感じるのははまっている証拠か。声量があるので迫力があるからうってつけではあるが・・・気持ち悪い(笑)
で、朝倉さんはというと・・・相変わらずだねえ。もうちょっと成長しても良い気がするのだが・・・やはり年齢が高くなってからでは難しいのかな?老人役をやれる貴重な人ではあるのだけど、老人の言葉の重みが出ないのだよね。なんでだ?老人なのに。声質が軽いのかなあ?それとも?
朝倉さんは元殺し屋のバーテン役だが、そのお店で働く女の子が渡嘉敷瑠奈さん。ん~、例えて言うと勇者ヨシヒコの妹的な雰囲気だ(笑)
サイドストーリーがあれば生きるかもなんだがねー。
というわけで個人的にはちょっと微妙かなって感はあるものの全体的にはそこそこ面白かったんじゃないかと。後半は勢いもあったしね。後ろの客席の人は「面白かった」ってつぶやいていたし。
狭い小屋とはいえ、最初としては上々かな。次回の予定もあるようで4/5、6で、同じく千本桜ホールだそうな。さて、どうなるかな?
帰りがけ、ふと見ると、あれ?木田詩織さん?超久し振りだ。今回お手伝いに来ていたらしい。なんだか変わってないなあ(゚∀゚)
ちなみに後日談だが、某店でスライダージャックのチラシを持っている人に遭遇。もちろん知らない人だが、あの狭い小屋の人数で、同じ芝居を見た人に偶然会うとはね。世の中って面白い(^^)