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新人公演「桜吹雪のバスルーム」  2000年02月19日(土)00時36分

新人公演第3部。「桜吹雪のバスルーム」。タイトルも何やら怪しげだが、内容も
朝倉さんらしい怪しげなストーリーだった。笑いが中心のお話しだ。

またもや朝倉さんの好きな知○遅れ(放送禁止用語)な子が出てくるお話し。
舞台は千葉のホテル「満開苑」従業員が支配人に方針に付いて行けなくて辞めて
しまった所に映画のロケで団体客が来るという設定。残った従業員は知○遅れの
印旛沼桜子ただひとり。

ちなみに登場人物名がみんな千葉の地名なのはご愛嬌。朝倉さんのネーミングは
大抵安直である(^^;

この公演はダブルキャストがほとんどなので誰が誰やらよく分からない。と、ここで
XFLの時のパンフを引っ張り出してみる。なるほどこれはよく分かる。桜子役の大室
夏子は記憶がなかったが行商人をしていたらしい。写真と全然ちゃうけど。ダブル
キャストの池田友美(ゆうみ)ちゃんは良く覚えてる。やはり行商をしていたはずだ。
1部のダンサーとしても出てたな。

不安の残る中、団体客登場。

監督:木更津 助監督:夷隅
大女優:大原 マネージャー:習志野
俳優:千葉

という構成。ちなみに木更津に台詞はない(^^; すべては助監督が伝える。
どういうわけか、巨匠木更津が桜子に目をつけたらしい。

役柄で目を引いたのが、マネージャー習志野役の根本ヤスコ。その特異なキャラクター
を見事に演じている。ダブルキャストで助監督役の方もやっているのだがそのギャップ
が凄い。深い霧のホテル、クリスマスファンタジーライブといい、なかなか大物である。

そして桜子は木更津に呼び出され,演技テストをすることに。「チェーホフのかもめ」が題材。
そこへ女優大原が登場。習志野がいい味だしてる。ことあるごとにかばんにてをいれ、
「がさがさっ」とやると夷隅は「わかりましたから!」とそれを押さえる(^^;

とりあえず大原が見本を見せることに。が、いきなり、「かっもっめ~の水兵さん♪」
とやり始める(^^; なんとなく「ひたすら声優志願」の三条河原ニーナにキャラが似てる
気がするのは気のせいだろうか?

夷:「ここでボケる必要ないでしょう!」
習:「先生最近ボケられたんです。」
大:「なんですって!」

という会話がおもしろい。気を取り直してまじめに。が、どの台詞もめいっぱい力強い。

大:「すっかり!!へとへとだわ!!」

そりゃそんなに力入れてれば(^^; 客席から笑い声が起こる。そして、

大:「私はかもめ!いいえそうじゃない!私は・・・」
夷:「ありゃ?台詞忘れちゃってるよ。女優!」
大:「何をなさるの?今のは間よ間!」

言い張る大原。笑いが起こる。

夷:「え~!今のが間なんですか?私15年助手やってますけどね。この目節穴じゃ
  ないんですよー。」

習:「今のは忘れたかな~?と思わせる大原さんのテクニックです。」
夷:「そんなテクニック要らないでしょう!」

(笑)完全にお笑い系だなこれは。ちなみにこの演技の部分。台本では3ページほどあるが
実際使われたのは5行だった(^^; そして続いて桜子もやってみる。

桜:「私の歩いた後にちゅ~するなんてばっちいじょ~。なんか落ちてるじょ~。食べるじょ~。」
夷:「はいカット~!食べるシーンなかったでしょう!」

うける(笑) ここで巨匠に呼ばれて手を取る桜子。

桜:「なんかできそうな気がしてきたじょー。」

早速再開。いきなり妙にうまくなる桜子。だが最後に、

桜:「私は・・・」
千:「バカ」
桜:「バカだじょ~。」

元に戻る桜子(^^; なかなかおいしい。

仕事に戻る支配人たち。しかし、桜子が団体客に影がないと言い出す。一笑に附す支配人
だがやってきた千葉と習志野の影がないことに気付き愕然とする。

落ち着こうとラジオのニュースを聞く支配人。しかし、木更津たちの乗った船が転覆し
遺体で発見されたり行方不明になっているとのニュースが流れてくる。面白いのが次の
ニュース。

ラ:「政府与党はついに毛はえ薬の完全自由化に踏みきりました。・・・」

爆笑。しかも芝居ではここまでだったが、台本を見ると続きがあって更に笑えたりします。

支:「印旛沼くん今の聞いたかね?」
桜:「毛はえ薬?」

またも場内爆笑。

取り乱している支配人をよそに桜子は支配人を監督の部屋へ引っ張って(押してるけど)
行く。

支:「千葉さんと習志野さんはどこ行ったんですか?」
夷:「あの世です」
支:「あの世~!?」

どうやら彼らは開き直ったようだ。なんでも桜子ちゃんも一緒に連れて行きたいと言う。
支配人は止めるが

桜:「面白そうだから行ってもいいじょ~!」

と、言ってしまったので連れて行かれてしまう。支配人は金縛りで動けない。そしてみん
なはなぜかバスタブの中に消えて行く。しかし何故バスタブ?やっぱ朝倉さんのセンスは
ようわからんなあ?

支:「カムバック!い~んば~ぬま~!」

と、叫んでいる間に従業員の柏戸エルナがやってくる。

柏:「みんな戻ってきたんです。今呼んで来ます!」

柏戸が引っ込んでいる間にバスタブから再び桜子が出てくる。一緒には行けなかったらしい。
そしてエンディング。皆と言うのはキャスト全員のことのようだ。「憧れに向かって」が流れて
1部,2部のキャストも出てくる。

しかし残念なことに振りがない。ちょっと寂しいので「イェイ!」のとこの親指だけ出したら
隣のRさんが妙に受けていた。そんなにおかしいかな~と思ったがどうやら思い出があるら
しい(^^;

ちなみに2日目は2コーラス目から振りが入ってました。やっぱこれがなきゃね。

これにて閉幕。早めに出ることにする。ふと見ると受け付けの所にめぐちゃんと青ちゃん
がいた。次見るよ~と軽く挨拶して出る。

残念ながらRさんといちごさんとはここでお別れだ。そういえばいちごさんはさっきは
最前列を取ったのに、混んできた為に更に1列前に席を作られてしまってかわいそう
だった。あれはひどい。以前シアターサンモールでも最終日に当日券で入った人が
通路に座ったために一番前で見られるということがあった。こういうのはもうちょっと
考えて欲しい。